QQQ転売屋?記録〜その2〜 (07.12.22) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ●12月の夕方、名古屋は予想以上に寒かった。 風は無かったが、アスファルトが早くも蓄積した熱量を出し尽くし、その本性を 街中に溢れさせていた。 革ジャンを着込んでも寒かった私は『ダウンのコートにすりゃ良かった』と後悔しつつ つい「あたたか〜い」ココアのボタンを押していた。120円の出費。 …と、そこで「まんだらけ」からの電話が鳴る。 店員「あと1冊で査定終了なんで、ご来店ください」 (…もうちょっと早く、せめて「あと3冊」ぐらいのトコで電話してくれればココア買わなかったのに) 寒いなあ。 冬だからねえ。 ……独り言です、気にしないで。 ●「まんだらけ」で私を待っていたのは、 まあ、 多分みんな予想していたであろう、 買い取り不可の山 で、あった。 約50%のものが買い取り不可だったらしい。 (べ…別に無理に買い取ってくれなくても、いいんだからねッ! てゆーか、ぜーんぶ処分お願いしちゃうんだからッ…!) いかん、思いのほか動揺している私がいる。 落ち着け。深呼吸だ。 買い取り不可は明らかに私の読みが間違っていた結果だった。 以前と変わらず旬の過ぎた作品や、プレミア物でも出回りの多い物は値がつかない。 少しでも汚れているものは0円になる。 まあ、それでもコミケで東京へ行く為のガソリン代にでもなれば… 買い取って貰えた商品の値段を一個々々聞きながら、そんな思いにふけっていると まんだらけ店員 「…で、こちらの商品が、 一冊で1万8000円になります」 QQQ「は?」 店員「はい、これは…」 QQQ「なんですか?」 店員「ええ、こ…」 QQQ「その、ミニプラモ大百科ってやつ?」 店員「は…」 QQQ 「えええええええええー?!」いや…まあ確かにそうだ。 確かにそれは近年コレクターが増えていたらしい 「大百科シリーズ」だ。 だが、 自分は何となく資料として古本屋で買ったものだ。 仕入れ値200円だ。 他にもゲームやアニメの大百科は出していた筈だ。 だのに、 なぜ…?! 店員 「調べるのに時間がかかってしまいましたが、こちらはかなり入荷の少ない商品です。 しかもこちらはココがこの様な状態の、大変珍しい美品状態でして…」 喋り続ける店員。 ただ驚くばかりの私。…そして、その驚くばかりの私には、 さっきの120円のココアが、 急に安く感じられた。 ●続く● ●QQQの匣トップへ● QQQ転売屋記録その3へ■